ブレインダンプを使うべきではない理由

合格体験記を読んでいると、たまにExamTopicsのようなブレインダンプサイトを紹介している記事を見掛けますが、これは非常に良くないことです。

こういう紹介記事を見て、余り分からないまま利用してしまう人もいるかもしれません。そこで今回は何故ブレインダンプを使用すべきではないのか、その理由を書いていきたいと思います。


ブレインダンプの正体

ブレインダンプを過去問と紹介する人もいますが、これは決して過去問等ではなく、受験者の記憶による再現や不正な流出によって集められた問題です。
そもそもベンダー系の試験に、所謂過去問というものは存在しません。実施側が問題を公開している試験とは全く性質が異なりますので、過去問という言葉に惑わされないようにする必要があります。

ちなみにブレインダンプは、単にダンプと呼ばれる場合もありますが、IT試験関連でダンプと言えば大抵ブレインダンプを指します。


明確な不正行為

まずブレインダンプの使用は試験実施側が明確に禁止しており、完全な不正行為です。もっとはっきり言えば、ブレインダンプの使用はカンニング行為の一種です。
流出した問題を入手してそれを覚え、受験するというのは、カンニングと何ら変わらない行為であると言えます。


認定レベルに達しない実力

また資格の認定を受けたとしても、あなたのレベルはその試験の認定レベルに達していないということも大きな問題です。ブレインダンプを使えば、そこに載っている問題と解答のみを覚えれば合格出来ることが多いので、それ程勉強しなくても合格出来てしまいます。

しかしそれを履歴書等に書いた場合や、取得した事実を会社に申告した場合、採用企業があなたに期待するレベルの実力をあなたは持っていないことになります。法的な意味での経歴詐称そのものではありませんが、実力を証明するはずの資格を不正な方法で取得して採用企業に提示するという点では、経歴詐称に近い問題を生じさせます。特に企業があなたにその能力を求めていた場合、実力不足はいずれ露呈します。


発覚した場合のペナルティ

先程ブレインダンプの使用は不正行為だと書きましたが、もしそれが試験の実施側に発覚した場合、合格を取り消されることになります。ベンダーによっては、保有する全認定の剥奪や再受験の永久禁止を課すところすらあります。
発覚する理由としては試験データの統計分析か、垂れ込みによるものが多いらしいです。それ故、合格体験記にブレインダンプの使用を載せている人を見ると、良くこんなことを平気で書けるなといつも感心します(勿論褒めてはいません)。


翻訳販売による著作権侵害

中には自分で使用した英語版のブレインダンプを日本語に翻訳して販売している人もいます。しかし試験問題の著作権は試験ベンダーにあり、ブレインダンプはそもそもベンダーに無断で複製された侵害物です。
それを更に翻訳して販売する行為は、複製権・翻訳権に加え、ダウンロード販売であれば公衆送信権の侵害にも当たり得ますし、営利目的で大量に販売するような行為であれば、民事・刑事上の問題に発展する可能性すらあります。なお著作権侵害の一部は非親告罪化されており、一定の要件を満たす悪質な海賊版販売については、権利者の告訴がなくても公訴を提起出来ます。


情報源としての信頼性

以上のような理由から、ブレインダンプは使用すべきではありません。そしてもし合格体験記にブレインダンプを使ったと書いてある場合や、教材の1つとしてブレインダンプが載っていた場合、その記事は信用すべきではありません。
違反行為であるブレインダンプの使用を勧めている時点で、情報源としての信頼性を大幅に欠くからです。

以前Udemyの講師で、試験の紹介記事の中でブレインダンプを勧めていた人がいました。ブレインダンプを勧める時点でその人の実力が分かりますし、そういう講師は信用しない方が身のためです。


最後に

資格試験は自分の実力を証明するためのものです。ブレインダンプを使って取得した認定は実力を伴わないので、証明としての意味を持ちませんし、剥奪のリスクを抱え続けることにもなります。
遠回りに見えても、地道に勉強して取得した資格の方が確実に自分の力になりますので、これから資格取得を目指す方には、そういった情報に惑わされないようにして頂きたいと思います。

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